宛先不明で戻ってきた年賀状は再送できる?出し直しや交換についても

2016年11月5日マナー,暮らし年賀状

「あて所に尋ねあたりません」など、自分が送ったはずの年賀状が戻ってくることがあります。

せっかく書いた年賀状が手元に戻ってくるのはせつないですよね。

宛先不明で戻ってきた年賀状はもう使うことはできないのでしょうか。

このハガキはまた使えるのか、新しく出し直した方がよいのか、書き損じハガキのように交換できるのかについてまとめました。

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宛先不明で戻ってきた年賀状は再送できる?

住所が間違っていたのか、相手が引っ越したのか、宛先不明で年賀状が戻ってくることがあります。

還付印というスタンプや付箋が貼られて戻ってきていますよね。

  • あて所に尋ねあたりません→あて先の住所に受取人が居住していない、あて先の住所がない
  • あて名不完全で配達できません→あて先が不完全のため配達できない(町名や番地、名前がないなど)

個人情報の保護のため基本的には具体的な理由は明記されていません。とにかく相手に届かなかったということ。

この場合、正しい住所に書き換えれば戻ってきた年賀状を再投函できるのか、このハガキをまた出せるのか、という疑問を持ってしまいます。だってこのハガキは役目を果たしていないんだから。

でも残念ですが一度投函して戻ってきたはがきはそのまま使うことはできません。例えば間違い電話を掛けたら電話料金が請求されますよね?それと同じで一度投函したら配達料金がかかるということです。

戻ってきた年賀状は使用済みとして既に処理されています。スタンプが押されているのではっきりわかりますよね。

戻ってきたハガキを再利用するには再差出という手もあります。戻ってきた年賀状の「あて所に尋ねあたりません」を二重線で消して、正しいあて先・住所・氏名を記載してください。切手を新しく貼って「再差出」と赤文字で書くことでもう一度出すことができます。

ただスタンプや書き直しで汚れてしまったハガキは新年にそぐわないものです。年賀状としては失礼な印象を与えます。できるだけ新しい年賀ハガキを使って書き直すことをおすすめします。どちらにしても料金が52円かかることは変わらないですからね。

ですが例えばお子さんが一生懸命書いたなど、どうしてもそのハガキを送りたい理由もありますよね。その場合は封筒にそのハガキを入れて封書として送るのがおすすめです。メモを同封すると良いでしょう。

住所が間違ってないのに戻ってきた場合

年賀状に宛先不明のスタンプがあっても、それが郵便局のミスなら無料で配達してもらえます。宛先不明のほとんどは郵便番号や住所の間違いですが、稀に郵便局にも過失があります。

こんなときは郵便局の窓口に行ってキチンと対処してもらいましょう。電話などではラチがあきません。こちらに何も不備がないのに届けてもらえないのは困りますよね。

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年賀状の宛先不明 出し直しは?

さて年賀状を新たに出し直そうと思った時、どのようにすればいいでしょうか。

正月三が日までに戻ってきたのであれば新しい年賀ハガキで年賀状の書き直しをしましょう。すぐに出せば間に合います。ですがそれ以降に年賀状が戻ってきたらどうすれば良いのか迷うところです。時期が遅いなと感じますよね。

一般的に年賀状の時期は松の内(1月7日)までとされています。松の内とは正月の松飾りを飾っておく期間のことをいいます。関西など15日までという地域もありますが、これは相手に合わせましょう。

以降にはがきが相手に届くようであれば寒中見舞いを出す方が良いでしょう。寒中見舞いには年賀ハガキではなく通常はがきを使ってくださいね。

相手がお世話になっている方や目上だったり、マナーを気にするタイプであればキチンとしておいたほうがよいですね。

年賀状が遅れたお詫び

自分に非がなかったとしても年賀状が遅くなったことは事実です。

  • 前の住所に送ってしまって遅くなりました
  • 旧住所で投函していたためご挨拶が遅れました

一言を手書きでもいいので、このように遅くなった理由を書くといいですね。相手も察してくれるでしょう。

ただビジネスなどの相手には理由を書かない方がスマートでしょう。言い訳っぽくなりますからね。通常の寒中見舞いにして、挨拶が遅れたことだけは謝罪を書くのが良いのではないでしょうか。

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年賀状で宛先不明の交換

書き損じハガキは一枚につき5円の手数料で新しいハガキと交換することができます。ですがこれは未使用のハガキに限ります。

年賀状が宛先不明で戻ってきた場合は、書き損じハガキとは違って交換できません。これは一度配達されているので使用済みのはがきだからです。

「あて所に尋ねあたりません」などのスタンプが押されているので使用済みとわかりますよね。スタンプではなく付箋の場合も、年賀状は集配されると特殊インクのバーコードで処理をされます。透明なのでパッと見はわからないんですが、ブラックライトを当てると浮かび上がります。

つまり宛先不明で戻ってきてしまった年賀状は、くじのお年玉賞品が当たらない限りは使い道がないということですね。抽選番号を忘れずに確認しましょう。

年賀状が宛先不明で戻ってきた場合のまとめ

戻ってきた年賀状は新しく切手を貼れば使えるけど、年賀状での再差出をする人はほとんどいません。新年ということでハガキも新しいものを使うからです。

もう一度出すなら新しいハガキを使いましょう。年賀状の時期に間に合わなければ寒中見舞いにしましょう。

書き損じのハガキとは違って、宛先不明で戻ってきた年賀状は手数料を払っても交換できません。

自分の不手際ならあきらめもつきますよね。でも引っ越し先を知らせてくれてないのに年賀状が戻ってきたら相手にモヤモヤするかもしれません。ただ相手が郵便局に転居届を出していても、年賀状の時期は混乱しているので戻ってしまうことが多々あるそうです。

年賀状が戻ってきても「こういうこともある」くらいに受け止めてあまり気にせずに新年を過ごしてくださいね。

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